2023年、ようやくコロナウィルスの不安から解放され、コロナ前と同じように人との交流や旅行を楽しめるようになりました。
しかし、コロナ禍の間に世界情勢は大きく変化し、ロシアとウクライナの戦争、イスラエルとパレスチナの紛争など、日々、痛ましい光景が報道されています。自然環境の面では世界中で平均気温が大幅に上昇、地球温暖化が疑いようのない現実となり、様々な災害や異常気象が起こっています。今後の資源価格や食糧供給にどんな影響が出るのか懸念されます。
また、2023年はChatGPTなど生成AIが一般に浸透した年でした。仕事や生活の中でAIを上手に利用できるようになれば、ゆとりある豊かな生活が実現できそうな気がします。
経済に目を移すと、欧米ではコロナ禍での供給不足に端を発した急激なインフレに対応するため金利が急上昇、今度はいつ利下げに転じるかが注目されています。一方、日本では歴史的な円安の中、バブル期以来の物価上昇が続き、デフレからインフレへ大転換が進行中です。多くの日本人が物価上昇や金利がある世界を知らないいま、この基調の変化に合わせて考え方や行動を変えられるかどうかが問われそうです。
2024年のはじまりにあたり、個人・法人のマネー・プランニングの専門家である阿部重利が、 日々刻々と変動する日本経済、世界経済を取り巻く様々な環境を多角的な視点から整理・考察・展望します。
FPおよび関連の仕事に携わっている方はもちろん、個人投資家の方、企業経営者の皆さまにも役立つ年初に恒例の経済展望講座です。