私がお話しするのはマイケル・ホワイトとデイビッド・エプストンによるナラティヴ・セラピーについてです。
人を問題とせず、「問題」のみを問題とする実践である「問題の外在化」という考え方には触れたことのある人も多いのではないでしょうか。
そこでは、人々に敬意を払う会話実践が具現化されており、またその実践そのものが人々への敬意につながるわけです。
そのような会話の形式は、クライエントとセラピストの対等性につながっていくものと考えられます。
「クライエントとセラピストは対等だ」などと声高々に叫んでも必ずしも対等性が保証されるものではありません。
丁寧な会話を心がけたとしてもセラピストによる問題の理解や認識自体がクライエントを辛い立場に追い込むこともあるでしょう。
演者の考えるナラティヴ・セラピーとは、会話の形式自体が対等性につながるものとなっており、
敬意に満ちたコミュニケーションの形成に役立つものであるということです。
そのような会話実践のポイントについて一緒に考え、学べる機会になればと考えます。
また、そのような会話実践の練習方法、ワークショップでのネタなどについても紹介できればと考えています。
ふるってご参加ください。