①テーブルの上のモチーフの前に、矢印を自分の方に向けてセットします。
②その時このプレートの長い方の線は水平線(地平線)と平行になります(テーブル面が水平であることが前提です)。
③具体的な一例として図1をご覧ください。T字線プレートをセットする時、描く対象の中心部から矢印が正確に自分の方に向いていることを確認してください。ただしT字線プレートは描き初めからは用いずに、視覚だけで対象全体の形をおおよそ線でとらえた後で、実際の形との違いを、T字線プレートを用いて確認・修正するとよいでしょう。そうすることで制作者が陥りやすい変容の傾向を、自分で確認しながら制作できるため、より効果的です。
④制作している画面のT字線プレートの水平線がある位置と同じ位置に線を引きます。さらに図2のように必要に応じて線を描き入れて実際の対象と比較し、形を修正していきます。例えば、直角三角形ABC, ADE. DFG, HIJなどが実際の対象の方にも相似形でイメージできれば、視覚的に自然であることが確認できることになります。また特に∠EADのように鋭く微妙な角度は、思い込みや錯覚によって、線分AEが水平であるかのように描いてしまうこともしばしば見られる現象ですが、 T字線プレートによりそのような微妙な傾きも視覚的に明確に確認できます。以上のような理由から、授業等においてデッサンを学ぶ際に大変有効です。この他の効果・有効性としては、次のようなことが挙げられます。