現状把握とリスク想定を踏まえ、最終的には効果的な対策を立案し、具体的な行動計画に落とし込むことが求められます。優先順位を明確にし、関係者の役割を整理しながら、現実的に実行可能な施策を決定していきます。その際には、状況を把握し、再発防止策とともに、現在の危機の影響度を下げる施策が求められます。
もし、あなたの学校が大会や行事を目前にして、不祥事や事故によって「中止」や「辞退」を迫られたら?
その判断と行動ひとつで、学校の信頼やブランドは一気に揺らいでしまうのです。
私立学校にとってブランドの低下は致命傷。入学希望者数が激減し、経営に大きな打撃を与える可能性があるのです。
さらに、在校生や保護者の失望は、学習意欲や教職員のモチベーション低下を招き、学校全体の雰囲気を大きく変えてしまいます。
こうした状況は、まるで出口の見えない迷路を進むようなもの。
判断を誤れば、その影響は数年単位で学校を苦しめ、再生には計り知れない労力が必要となるでしょう。
理事や管理職であるあなたも、そして危機管理担当や広報担当のあなたも――
「もし、自校が甲子園辞退と同じ立場になったらどうするのか?」について考える準備はできていますでしょうか。