心理職が心の扱い方のプロフェッショナルとすれば、今回お招きする曽根彰さん(身体革命)は身体の使い方のプロフェッショナルです。
人間の身体と心は密接に繋がっており、どちらかを緩めるともう一方も緩みますし、逆も同様です。
心の不調が様々な身体症状を引き起こすことは珍しくありませんし、身体の使い方次第で心の問題が改善していくこともあります。
身体技法研究家の曽根さんと心理職の掛井が、身体の使い方と心の関係についてコミュニケーションを題材にお互いのお話を聞いてみよう、というのが今回のウェビナーの趣旨となります。
個が主体となる他の生物とは異なり、人類社会はコミュニケーションの積み重ねで成立しています。
日常会話は言うに及ばず、カウンセリングもクライアントとのコミュニケーションがなければ成立しませんし、教育や講演、演説など、1対多のコミュニケーションも存在します。
チーム型のスポーツであれば味方とのコミュニケーションは必須ですし、テニスなどの対戦型のスポーツや武道も、対戦相手の情報を読み取りながら対応を図るという意味で、コミュニケーションと呼べそうです。
コミュニケーションはバーバル(言語的)コミュニケーションとノンバーバル(非言語的)コミュニケーションの双方で成立していることは周知の通りであり、相手のちょっとした手の動きや視線の向きなど、言語以外の様々なシグナルを送りあいながらコミュニケーションは成立しています。
誰かと話すときに自分の身体がどのような動きをしているかを知ることは、相手に送っているシグナルを自覚することに他ならず、同時に他者の何気ない動きがどのような意味を持っているかの理解にも繋がります。
しかし、無自覚に動いている一つ一つの身体の動きを自覚するということは容易なことではありません。
言語的な内容は教科書等で勉強することが可能ですが、個々人の身体の動きについては自身で理解する以外に方法はなく、本などに記述して画一的な教育の形に落とし込むことが困難であることが理由として考えられます。
(例えば「歩く方法」を言語化するのは至難の業だと思います。)
つまり、身体の使い方についての学びは、言語的な学びとは全く異なるアプローチをする必要があり、今回のウェビナーはその端緒になると思います。
世の中には、初対面のはずなのに妙に話しやすい人がいる一方で、常にピリピリと緊張感を漂わせた人もいます。
そうした場の雰囲気を作り出しているのが、その人の姿勢や視線の動かし方、ちょっとした手の力の入り具合など、普段自覚していない身体の動きであるとすれば、これをコントロールできるようになればコミュニケーションを制したといっても過言ではありません!
視覚や聴覚など、外向きの感覚(対象感覚)に対して、自己の内側に向けた感覚を「個体感覚(身体感覚)」と言います。
上記の身体の使い方に対する話は個体感覚の一部です。
人間の身体には、他にも対象感覚では捉えることができない何かが存在しており、個体感覚を磨くことで、その何かに手が届くようになるそうです。
それはまさに天地がひっくり返るような、自己の身体に対するパラダイムシフトが引き起こされるとか!
ウェビナーの後半にはフリーディスカッションの時間も設ける予定となっております。
身体について、心について、疑問や意見などを語り合ってみませんか?
飲み物等もご用意頂いて、お気軽にご参加下さい
皆様のご参加をお待ちしております!